ピンボール 通勤金太郎

CP価格

11月30日に12月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

12月CP
プロパン $ 610 /MT(前月比±$0 )
ブタン  $ 620 /MT(前月比±$0 )

アラビアンライト原油の11月1日~30日の平均価格は$87.3656/BBLです。
尚、12月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで85.2%、ブタンで87.8% となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移


上旬: BRENT: $84.63 ⇒ $81.43 WTI: $80.44 ⇒ $77.17

上昇要因:①サウジ/ロシアの供給削減を12月まで継続することを再度表明し、来年以降も供給削減の規模拡大や延長を示唆したこと②イスラエル紛争による中東情勢の緊迫化、及びエネルギー供給懸念の高まりが根強いことなど。
下落要因:①中国の10月の消費者物価指数が前年同期比で0.2%低下し、市場予想を下回り、同国の景気減速が改めて意識されたこと②米国の高金利長期化に伴う景気後退懸念が強まったこと③米石油協会が発表した週間在庫統計によると市場予想-30万バレルに反して、+1,190万バレルの大幅な積み増しとなり、需要低迷への警戒感が広がったことなど。

中旬: BRENT: $81.43 ⇒ $82.45 WTI: $77.17 ⇒ $77.77

上昇要因:①OPECが23年の原油需要見通しを日量250万バレル増と前月予想から上方修正したこと②イランがOPEC+の減産方針に支持を表明したこと③米国の消費者物価指数が市場予想を下回り、12月の追加の利上げ観測が後退したことなど。
下落要因:①国際エネルギー機関の11月月報で世界の原油供給量が日量1億180万バレルと過去最高となる見通しを示したこと②米エネルギー情報局が公表した米原油在庫は360万バレル増加し、市場予想180万バレル増の2倍に当たる積み増しとなったこと③今週発表された米国・中国の経済指数が軒並み下落したことにより、景気減退懸念が再燃したことなど。

下旬: BRENT: $82.45 ⇒ $82.83 WTI: $77.77 ⇒ $75.96

上昇要因:①OPEC+の閣僚級会合で24年1Qに各国が自主的に合計日量220万バレルの減産を行うことで合意。サウジ/ロシアの供給削減も延長されることが合意されたこと②イスラエル側が紛争継続に肯定的な発言を発表し、中東情勢の緊迫化及びエネルギー供給懸念の高まりが根強いこと③米連邦準備制度理事会がインフレ鈍化背景に利下げの可能性を示唆したことなど。
下落要因:①OPEC+の閣僚級会合で自主減産が決定したものの、市場予想を下回る減産であったことや、アンゴラがOPEC+から示された減産目標の拒否を発表したことなど、合意に対する懐疑的な見方が広がったこと②歳入増を図るロシアからの供給拡大や金利上昇により経済が冷やされた欧州各国の需要鈍化の懸念再燃など。

CP先物価格の推移

上旬: CP先物 $598 ⇒ $619

原油下落に反して、上昇。パナマ運河の通峡枠減少に伴う、米国玉の極東着時期の遅延リスクを背景として中東玉に代替需要増加の期待感が高まっている。
加えて、欧米でのガソリンブレンド需要の高まりを受けて、米国ブタン価格が上昇。割高な米国ブタンの代替としてブタン付き玉への引き合いが増加し、相場は上昇した。

中旬: CP先物 $619 ⇒ $604

原油下落に引き摺られて、下落。潜在的な需要の弱さに加えて、フレート高騰に伴う運搬コストの上昇が重しとなり、買い気は低下している。FOBベースでの転売を検討するプレーヤーも増える見込みで、供給過多な状況となっている。

下旬: CP先物 $604 ⇒ $598

原油下落に引き摺られて、下落。需給面では、売り手が散見される中、インド以外の需要が見当たらない状況。相場を買い支えていたインドからの需要も満たされたことから
下落基調で推移。

12月CPについて

11月30日(木)に発表された12月CPは、プロパン$610/トン(前月対比±0)、ブタン$620/トン(前月対比±0)となった。
12CPは上昇要因下落要因がもみ合いとなり、前月対比横ばいでの発表となった。需要面では、暖冬の影響もあり、インド以外の地域での需要が弱く、中東でも需給が緩い状況であることが上値を抑える要因。一方で、パナマ運河の通峡枠減少の影響により米国産玉はパナマ以外の長距離航海を強いられており、極東域への玉の流入が減少することが懸念されており、中東玉への代替需要の期待が高まっている。ブタンについてもサウジ国内の石化需要も需給が引き締まる環境ではないことから、前月対比横ばいでの発表となった。

今後のマーケットの見通し

11月の原油相場は、国際エネルギー機関が世界の原油供給が日量1億180万バレルの過去最高水準となる見通しを示したことや、欧米/中国の景気減退によるエネルギー需要の冷え込みなどにより、世界的な需給の緩みを反映して下落基調で推移した。加えて、米国原油在庫が大幅に積み増しとなったことやロシアに歳入増を目論み供給量を増やす考えがあることなども価格下落の要因となった。一方で、OPEC+の閣僚級会合では24年1Qまでの各国合計で日量220万バレルの自主減産が合意がなされたことやイスラエル紛争の影響が中東情勢の悪化に繋がり中東からの供給が滞るリスクなどが燻っており、上昇要因も消えたわけではない。今後は、イスラエル紛争の中東情勢への影響、欧米のロシアへの追加制裁による同国からの供給状況、欧米の金利政策/中国の景気刺激策を背景とした景気動向の影響などを注視したい。
LPG極東相場は、基本は原油価格次第であるが、上昇下落要因がもみ合いとなり方向感のない展開が続きそう。需要面では、世界的な暖冬の観測から暖房用需要が弱く、景気減退により石化需要も弱いため、極東地域での在庫は潤沢な状況で買い気は薄い。一方で、干ばつに伴うパナマ通峡数制限により、米国配船の基本航路はスエズ運河が主流となっており、パナマ運河通峡対比で長距離航海になることによる船需給の引き締まりによりフレートの高値推移が継続。又、フレート高騰に伴い米国-極東間マージンがマイナス圏となったことにより米国FOBのキャンセルが相次いでおり、同国からの輸出が減少することに伴い、極東域での需給の引き締まりが想定される。今後は、極東エリアの気温低下による需要動向、インド・東南アジアからの民生需要動向、中国PDH勢の需要や石化向け需要動向、船舶拿捕に伴うスエズ運河通峡時の通峡リスクの高まり、フレート市況動向等を注視したい。 1月CPは12月31日(日)頃発表予定。